イオンとウエルシアホールディングスが設立した共同出資会社イオンレーヴコスメは、11月15日、フランスのナチュラル・オーガニックコスメブランド「イヴ・ロシェ」の独占販売を開始した。

1959年にフランスで創業し、60年の歴史を持つイヴ・ロシェは、世界約90の国と地域に6700以上の店舗を展開しており、世界的な知名度も高い。天然由来の原料にこだわった高品質なコスメでありながら、毎日使える手頃な価格帯。高価格であることが多い日本のナチュラル・オーガニックコスメ市場において存在感を放つブランドとなりそうだ。

現在販路は関東のイオンの総合スーパー70店舗、ウエルシア薬局36店舗、ダイエー5店舗の全111店舗と、ブランドショップでのオンライン販売に限定されている。その一つであるイオンスタイル品川シーサイドでは、同日、イオンレーヴコスメの中島裕子社長が同ブランドと売り場の紹介を行った。

取扱い商品は全39アイテム。現状、ナチュラルオーガニックコーナーの小さな売り場だが、中島社長は「イヴ・ロシェは1000SKUほどのラインアップを持つブランド。今後はシーズン毎に限定商品や限定の香りを発売することで39アイテムでもお客に楽しんでもらえるように商品を広げて行く」と今後の展開についてコメント。また、取扱い店舗についても、来年夏頃から徐々に全国に拡大していく計画を明かした。

その後挨拶に立ったウエルシアHDの池野隆光会長は、「大量消費ではなく、少量で良質なものを求めるライフスタイルへと変わる中、ナチュラルでエコなものを展開する売り場へと小売業も変化させる。その第一歩として取り組むのがこの『イヴ・ロシェ』の販売であるという気持ちで臨んでいます」と今回の新たな取り組みへの意気込みを語った。