ロート製薬は、健康経営の一環として、2019年7月から睡眠習慣デザインプログラム「lee BIZ(リー・ビズ)」を導入する。

同プログラムは、SleepTechベンチャーであるニューロスペースが開発したもの。まずマットレスの下に挿入して使用する睡眠計測デバイスで簡単に一人一人の睡眠を可視化。その計測データに基づく睡眠の傾向やタイプを踏まえて、スマートフォンアプリでそれぞれに合った改善プランを提案し、日々の生活における具体的な改善アクションのアドバイスを通じて改善までの道のりをガイドする。こうした計測デバイスやスマートフォンアプリの活用のほか、睡眠に関する研修やワークショップなどへ参加し、従業員が3カ月間で良い睡眠習慣を身につけることを目的としている。

ロート製薬の健康意識調査では、従業員の56%が「睡眠に不満」「どちらかと言うと不満」と回答しており「疲れがとれない」、「睡眠時間が足りない」、「夜間に目が覚める」といった睡眠に関する悩みを抱えていることが分かっている。さらに、従業員の61%が日中に強い眠気が「よくある」「たまにある」と回答していることから、心身の健康づくりだけではなく、従業員の安全管理の側面からも睡眠改善が必要になっている。同社はこれまでも従業員向けに睡眠セミナーなどを開催してきたが、個々によって睡眠課題は異なっており、思うような効果が得られなかったのが実情。今回は、画一的な情報提供だけでなく個々の睡眠状況に応じて最適な睡眠改善アドバイスを提供できるプログラムを導入することで、従業員の睡眠力の向上を目指す。