花王とアピカルグループとのインドネシアにおける脂肪酸製造合弁会社であるアピカル花王ケミカルズ(英語名: PT Apical Kao Chemicals)は同国のスマトラ島で建設を進めていた新工場を5月15日に竣工した。初期投資額は、約8000万米ドル(約90億円)、敷地面積は約4万4000平方メートルだ。

アピカルグループは、シンガポールに本社を置き、主にアジアで油脂および油脂誘導体を製造・販売している会社で、アピカル花王ケミカルズにはアピカルグループ65%、花王35%の比率でそれぞれ出資している。花王ケミカル事業部門統括の片寄雅弘執行役員は、「花王グループとアピカルグループの知見と技術を持ち寄り、合弁事業のシナジーを生み出すことによって、私たちはサプライチェーンの強化を図るとともに、将来にわたりサステナブルで高品質な油脂製品と特徴のある油脂誘導体を、より広範囲のお客さまに提供してまいります」と語る。

花王グループは、今回の新工場の完成によって生産能力の増強を図り、競争力のある油脂製品を製造し安定供給を推進することで、ケミカル事業の拡大を目指す。