日清食品グループ初の美容ドリンクが登場した。2019年1月28日、同社独自の「ヒアルモイスト乳酸菌」を配合した美容ドリンク「ヒアルモイスト発酵液」を発売。販路は自社オンラインストア限定で、価格は1箱10本入りで4000円(初回購入と3箱同時購入は30%オフ)。日清食品マーケティング部ECグループ佐藤真有美ブランドマネージャーは、同日開催した発表会において「20年までに売上高4~5億円を目指す」と意気込みを語った。

佐藤真有美 日清食品マーケティング部ECグループブランドマネージャー

「ヒアルモイスト発酵液」の特徴は、1本(50ミリリットル)の中に、ヒアルロン酸の産生能を高める「ヒアルモイスト乳酸菌液」を2万ミリグラム配合していること。同社が行った女性100人(35歳から55歳)のモニターテスト(20日間)では、1日1本の試飲を実施。2日間に一度、アンケートを行ったところ、試飲2日目で肌の変化(うるおい、ハリ、ツヤなど)を実感した人の割合は37%。日を追うごとに、割合は右肩上がりに増え、10日目に96%。12日目から20日目は98%をキープした。「食品メーカーだから味にこだわった」(佐藤真有美ブランドマネージャー)こともモニターの満足度を高めたようだ。

日清食品グループ初の美容ドリンク「ヒアルモイスト発酵液」

同社グループ共通の研究開発センター「the WAVE」では、即席麺の味、食感、保存性、栄養などの研究に加え、乳酸菌の研究開発、お菓子の開発などを行っている。健康科学に関する専門研究部門があり、長い間、健康・栄養をテーマにした基礎研究を継続。特に免疫や老化についての乳酸菌の研究は50年以上も続けている。

今回、老化防止を専門的に研究するチーム「研究科学研究部」がヒアルロン酸の産生能を活発化させる機能と皮膚の紫外線ダメージを和らげる機能を持つ「ヒアルモイスト乳酸菌」を発見。前者の機能にフォーカスした商品として美容ドリンク「ヒアルモイスト発酵液」を発売した。今後は、後者の機能に着目した商品の投入が考えられる。