コスモプロフアジア2018が、香港コンベンション&カンファレスセンターにおいて11月14日から開幕した。
パッケージやOEMのイベントであるコスモパックアジアと共催を開始して2回目となる今回のコスモプロフアジアは出展社数3030社と過去最高を更新。各国・地域のパビリオンでは、マレーシア、ニュージーランドの2カ国のパビリオンを初めて設置している。
ゾーニングでは、近年注目されているナチュラル&オーガニックゾーンを強化しているほか、ムスリム向けの化粧品エリア、ハラルゾーンも初めて構築。マレーシア、インドネシア、シンガポールといったイスラム教徒の多い東南アジア諸国の化粧品需要を受けたものだ。
また、今回の展示会では中国の大手EC、天猫国際と初コラボ。中国での化粧品購買において重要な販路となっている中国大手EC企業との取り組みによりコスモプロフアジアというイベントの存在感は高まっていきそうだ。
日本からも、毎年出展しているタカラベルモントをはじめ多くの企業が参加。最終製品メーカーだけではなく、ホームケアに使われる美容機器メーカーや化粧道具メーカーが出展し、アジア地域での浸透を狙う。
今回初出展の白鳳堂は、日本国内で化粧筆の代名詞ともいえる存在。コスモプロフアジアに出展することで、日本以外のアジア地域での認知拡大を進める考えのようだ。
企業による展示だけではなく、販路拡大や製品開発のヒントになるようなセッションやセミナーも盛りだくさんだ。初日に実施された「The Outlook for Japan-Made Beauty Products」ではダイエット&ビューティ誌の江渕敦編集長とアイスタイルの遠藤宗SVPが登壇。日本の化粧品業界の現状や、エイジングケア、男性用化粧品、インバウンドも含めた海外対応の三つが日本の化粧品業界の成長の柱になる可能性、海外展開を視野に入れたモノづくりの重要性について語った。