アデランスは、9月3日に「ヘアドネーション支援自動販売機」を東京・新宿のADビルに2台、AD本社ビルに3台設置する。これに先駆け8月27日に「ヘアドネーション支援自動販売機」の除幕式をADビルにおいて開催した。
「ヘアドネーション支援自動販売機」は、NPO法人JHD&C、コカ・コーラボトラーズジャパンが連携した自動販売機。売上げの一部がJHD&Cに寄付され、医療用ウィッグの政策に役立てられる仕組みだ。
JHD&Cは、ヘアドネーション(髪の寄付)によって製作した人毛100%のオーダーメイドフルウィッグを、病気などでウィッグを必要とする子どもに無償提供している唯一のNPO法人。アデランスでは2015年3月からJHD&Cへの協力を開始し、完全個室を備えるアデランスサロンを採寸やウィッグを渡す際に提供している。また16年からはウィッグの製作にも協力している。
近年では、著名人によるヘアドネーションが話題になり、ウィッグの提供希望や毛髪の寄付が急増しており、毛髪が集まるようになってきているが、その一方でJHD&Cでは活動資金となる寄付収入が少なく、ウィッグの製作が追い付いていないといった課題があった。そこでアデランスでは、「ヘアドネーション支援自動販売機」の取り組みに賛同。同社のCSR活動である「愛のチャリティ」とコラボしたデザインの自販機を新宿のADビルに2台、AD本社ビルに3台設置することを決定した。今後は、全国のアデランス店舗への設置も検討しており、自販機設置を通じ、JHD&Cとの協力関係をさらに強化していく。
除幕式にはアデランスの津村佳宏社長、コカ・コーラボトラーズジャパンの村田吉章リージョナルキーアカウントマネジメント統括部長、JHD&Cの渡辺貴一代表理事が出席。冒頭、アデランスの津村社長は、「愛のチャリティ活動」の実績を報告。当初はクリスマスシーズンに実施していた活動を、5年前からフルシーズンで行い、直近5年間で1431名の子どもにウィッグを無償提供したことを明らかにした。