ライオンは、介護に関する様々な負担・不安を軽減する新ブランド「ラクタスケア」を8月28日に立ち上げる。

新ブランドでは、介護現場の負担を軽減するソリューションを展開し、 介護の質が高まる環境づくりに貢献するもの。第一弾商品は、介護施設向けに開発した三つ。業務用衣料用液体洗剤「トップ ラクタスケア ニオイのモトから取る洗たく用洗剤」、業務用の衣類・布製品・空間用消臭剤「ラクタスケア 衣類・布製品の消臭&除菌・抗菌スプレー」香料 無配合の業務用の浴室用洗剤「ルック ラクタスケア おそうじクイック浴室用洗剤」で、全て「ニオイ」による介護ストレスを解消するアイテムだ。

「トップ」「ルック」と既存ブランドを用いることで、一般市場でのブランド認知拡大という相乗効果も狙える。「売上や利益、取引先数などの数値目標は非公開」(同社コーポレートコミュニケーションセンター)だが、実績が伸びれば商品ライアップを拡充する予定。例えば、ライオンが得意とするオーラルケアは、全身の健康を左右するカテゴリー。口臭の悩み解消にもつながることから、新ブランドの成長を加速させる可能性がある。まずは国内市場優先だが、少子高齢化は海外でも急速に進展。介護施設向け商品のノウハウを蓄積していけば、ライオンが力を入れるアジア市場への投入も視野に入るはず。「ラクタスケア」には伸び代がある。

日本の要介護(要支援)認定者数は 18年4月末時点で643万人(厚生労働省:「介護保険事業状況報告」2018 年度4月暫定版)に達し、22 年以降は団塊世代が75歳以上の後期高齢者になるなど、今後もさらに介護対象者が増加することが予測される。一方、厚生労働省は25 年には介護職員が約 38 万人不足すると試算(厚生労働省:「第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について」 2018 年 5 月 21 日発表資料)。介護の担い手不足は社会課題である。

ライオンは新経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」の実現に向け、一人ひと りの心と身体のヘルスケアを実現する新たな事業価値の創出を推進。今後ますます深刻化する超高齢社会に向けて「健康、快適、清潔・衛生」の実現を目指して介護を支える新ブランド「ラクタスケア」を立ち上げ、介護する人(介護現場で働く人・ 家族、以下、介護者)と介護される人(被介護者)相互の負担や不安を軽減する様々な ソリューションを提供し、介護者・被介護者のそれぞれが前向きで幸せな暮らしを送ることが できる介護の実現をサポートする考え。

新製品は、以下の通り。

落としにくい介護衣類の“尿臭”をニオイのモトから スッキリ落とす業務用衣料用液体洗剤「トップ ラクタスケア ニオイのモトから取る洗たく用洗剤」(900g/詰替用4Kg・オープン価格)。

 

介護施設の悩みとなっている布や空間から感じる2大悪臭(尿臭と便臭)に対する高い消臭力を持ち、除菌・抗菌効果で布製品からのニオイの発生を防ぐ業務用の衣類・布製品・空間用消臭剤「ラクタスケア 衣類・布製品の消臭&除菌・抗菌スプレー」(350ml/詰替用2L・オープン価格)。

 

1 日に何度も入浴介助と浴槽掃除を繰 り返す介護施設のニーズに応え、素早い泡切れで浴室掃除のすすぎの時短・節水ができ、香料 無配合の業務用の浴室用洗剤「ルック ラクタスケア おそうじクイック浴室用洗剤」(400ml/詰替用4L、10L・オープン価格)。