コスモプロフアジアと並行して開催していたOEM・パッケージングのイベント、コスモパックアジア2018が最終日を迎え、盛況のうちに終了した。

今回のコスモパックアジアでも日本から日本コルマー、東洋ビューティといったメイドインジャパンの化粧品製造の屋台骨となるOEMが出展。自社の強みを存分に発信していた。

日本コルマーは、スキンケアからメイク、ヘアケアなど化粧品のすべてのカテゴリーに対応できる総合力を前面に打ち出し、メイドインジャパンならではの〝和テイスト〟のブースを構築。日本ならではのイメージ発信とともに、IFSCCでの受賞実績といった技術力の高さを伝えていた。

東洋ビューティは、スキンケアカテゴリーで培った技術力をベースにしたユニークな処方設計や、化粧品ならではのわくわく感をスキンケアでも実感できる見た目のきれいな中身などをアピールした。

 

韓国の大手容器メーカー、ヨンウーは日本の多くのメーカーと取り引きしている信頼性のほか、欧米、東南アジア、アジアといった様々な地域で展開している実績を伝えるべく、多言語に対応できるスタッフを常駐させていた。今回もチューブ型のスプレー容器など、ユニークなパッケージを持ち込み、積極的にアピールしていた。

今回のコスモパックアジアでは、韓国を筆頭に、中国、台湾、地元香港のパッケージメーカーやOEMメーカーが多数出展。アグレッシブなアピールで商談を繰り広げていたのが印象的だった。そのほか、イタリアといった欧州OEMメーカーも広くブースを構え、自社の製造力や、色味など欧州メーカーならではのこだわりを強く発信した。

一方コスモプロフアジアでは、有名ヘアサロンによるヘアショーやセミナーを2日にわたって行った。イタリア、ベルギーの欧州ヘアサロンのほか、地元香港からもヘアスタイリストがヘアショーを実施。オープンスペースでのヘアショーとなったため、席に座っている人だけでなく、ブースを訪れるために会場に来ていた多くの来場者も足を止め、最新のヘアトレンドやカット技術、カラーリングに興味を示していた。

また、アジアヘアマスターアソシエーション(AHMA)によるセミナーでは、サンリッツアカデミーのトニー・リッツォ氏や、AHMAのマレック・ワン会長が登壇し、ヘアサロン業界を盛り上げるための取り組みなどについて説明した。セミナーの聴講者は、業界のキーパーソンが語るヘアトレンドやカット技術、ヘアコレクションのコンセプト、技術を習得するための教育の重要性などに聞き入っていた。グローバルのビューティカテゴリーにおいても、モノからコトへニーズが波及する兆しを伺えるイベントだった。