フランスに暮らしていると、日本にいた頃よりコーヒーを飲む機会が多いと感じる。朝食時はもちろん、仕事の合間やランチの後、カフェでの打ち合わせなど、コーヒーは日常生活に深く入り込んでいる。ネスレが2024年に調査会社イプソスと実施した調査によると、フランス人の73%が日常的にコーヒーを飲み、53%は平均して1日3杯飲むという。コーヒーは単なる嗜好品ではなく、生活習慣に欠かせない飲料といえるだろう。

ところが昨今、この「一杯の嗜み」を見直す動きが広がっている。カフェインの摂取を抑えたい、より自然な原料を選びたいといった消費者ニーズを背景に、キク科のチコリの根やマメ科のルピンの種、抹茶、カカオなどの原料を使ったコーヒー類似飲料が登場している。さらにキノコ由来成分などを組み合わせ、単なる代替嗜好品ではなく、健康やウェルビーイングを意識した「機能性飲料」へと進化している。

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