ロシアによるウクライナ侵攻以来、燃料や原材料が高騰し、世界中でインフレが進行している。特にロシアへの資源依存度合が高かったドイツは、その影響を大きく受けている。ユーロ圏のインフレ率は2022年10月で2桁に達し、前年比10.7%となったが、ドイツでは11.6%にも達した。
とりわけ燃料費の高騰はすさまじく、ドイツでは22年夏に、10月以降のガス料金が前年度の約3倍にもなると発表された。このような急激なインフレは、家計はもちろん企業経営も圧迫し、特に中小企業の存続が危ぶまれている。生産コストの上昇から採算が取れなくなり、すでに生産を削減、あるいは停止した企業も少なくない。
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