英国で雑誌など印刷物の定期購読が始まったのは18世紀。今では音楽や映像のデジタル配信、生鮮食料品の定期配達にいたるまで、ありとあらゆる定期購買サービスが幅広く浸透している。毎月手元に箱詰めになった商品が届く、定額課金制の「サブスクボックス」は英国では2012年くらいから登場していたが、利用者数の増加は緩やかだった。それがコロナ禍で爆発的な拡大を見せた。

クレジットカード会社のバークレーカード・ペイメンツの調査によると、20年春のコロナ第一波によるロックダウンをきっかけとするサブスクボックス市場の成長ぶりは凄まじい。コロナ前と比較して年40%弱の伸び率を見せ、現在の市場サイズは20億ポンド(約3300億円)に達している。これは、18年に郵便サービスのロイヤルメイルが発表した予測の実に倍の数値だ。

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