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老化した細胞は、周囲の細胞に何を伝えているのか。コーセーで皮膚科学を追究する小林豊明氏らは、細胞間で老化が連鎖する現象を解き明かした。その手掛かりとなったのは、物質を別の細胞へ運ぶ微小な粒子「エクソソーム」。この仕組みを化粧品に生かせないか。製剤研究に携わる池田裕政氏らが、新たなカプセルの開発に挑んだ。しかし、実現は容易ではなかった。「1000ピースのジグソーパズルをはめるような作業でした」。長年の研究蓄積と異分野の知恵を結集し、独自技術「poEXO メッセンジャーソーム™」が誕生した。

小林豊明研究員


池田裕政研究員

老化細胞が伝える「悪い知らせ」

「老化してしまった細胞は、周りに何をしているのか」。小林氏らが抱いた疑問だった。コーセーは、真皮線維芽細胞が老化へ向かう過程を追究してきた。「CELL FATE理論」では、老化した細胞へ向かう経路とは別に、老化状態にない細胞へ至る経路があると推定し、細胞の老化運命を調節する遺伝子「EFEMP2」を特定した。だが、すでに老化した細胞が周囲に及ぼす影響は、まだ解き明かされていなかった。

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