中野製薬は6月30日、東京・有明のTFTホール500で、美容師向けイベント「BEAUTY IS ART 2026」を開催した。2021年に始まった同イベントは今回で5回目。「ヘアアートが目覚める」をテーマに、クリエーションステージとヘアショーステージの2部構成で、美容師の技術や発想、表現の可能性を発信した。会場でのリアル開催に加え、オンライン配信も行い、国内外の美容師に向けて新たな学びと体験を提供した。

今回は従来の内容を刷新し、美容師の根幹ともいえる「クリエーション」に改めて焦点を当てた。クリエーションステージには、LECOの内田聡一郎氏が登壇。デザインのライブパフォーマンスやトークセッションを通じ、発想や感性、アイデアの引き出し方をはじめ、なぜ美容師にクリエーションの追求が必要なのかを掘り下げた。

ヘアショーステージでは、「ヘアスタイルから覚醒するフリースタイル」をテーマに、GARDEN、LIM、PELE、ZELEの4サロンが出演。それぞれの技術とアイデアによって既存の枠を超え、新たな表現へと変貌するヘアデザインを披露した。視覚と感性を揺さぶるステージを通じ、来場者に刺激と創造の臨場感を届けた。また、最後のプログラムとしてヘアショーに参加した各サロンの代表者によるトークセッションも実施された。

開会にあたり、中野製薬の中野孝哉社長は、世界情勢や社会環境の変化、コスト上昇、人材不足など、サロンを取り巻く環境が一段と不透明になっている中、集客、教育、求人といった経営課題についても、従来の方法をアップデートする必要性が高まっているとの認識を示した。その上で、「これまではマーケティングをはじめ、さまざまな要素を盛り込んできたが、改めてクリエーションが非常に重要だと考えた」と今回の刷新の意図を説明。「ステージを通じて、それぞれが持ち帰れるヒントやきっかけ、気付きがあればうれしい」と来場者に呼び掛けた。

中野孝哉社長は業界の現状とともに、美容師に対する熱いメッセージを送った

同イベントは、美容師が先行き不透明な時代を生き抜くためのスキルと感性を磨き、自らの可能性を広げる場だ。技術の披露にとどまらず、創造性を育む思考や姿勢まで共有することで、サロンワークや美容業界の発展につなげていく。