中野製薬は、美容師の地位向上と業界発展を目的としたイベント「BEAUTY IS ART 2024」を6月25日に東京・お台場のTFTホールにおいて開催した。リアルおよびオンラインのハイブリッドで開催し、リアル330名、オンライン880名の計1210名と、参加者は前回を大きく上回った。また今回は初めて韓国、台湾からも美容師が参加。イベントを通して日本の美容をグローバルにも発信した。

冒頭あいさつに立った中野孝哉社長は、次のようにメッセージを送った。


美容師が生き生きと活躍できる未来を共につくっていく、そのヒントを伝えた

「昨今、インフレ、人材不足があらゆる分野で取り沙汰され、社会の変革を促す時代が来ていると感じています。例えば、生成AIなどテクノロジーの進化が日進月歩ですし、サステナビリティという考え方も、社会にどんどん浸透。社会全体が新しい価値観、考え方のもとに改革をしていかなければいけない時代がやってきています。美容業界も例外ではなく、業界に存在する課題に対して積極的に新しいチャレンジをして変革を促さなければいけない。先行き不透明なこの時代の中で、美容師の皆さまに将来もさらに生き生きと活躍していただいて、生きがい、働きがいを持っていただく。そして業界自体が持続可能な成長ができるよう願い、美容師の可能性を最大化させることをイベントの最大のテーマとして、これからの時代に必要な感性、スキル、考え方、概念などを学んでいただきたくこのイベントを企画しております。ファーストステージではこれから必須になってくるマーケティングの考え方、それに基づいたSNSの活用方法、ブランディングを実務的に落とし込んでいただくヒントを素晴らしい講師の方々から伝えていただきます。セカンドステージではクリエーションに必要な感性を五つのサロンさまのヘアショーを通じて感じていただきたいと考えております」

今回で3回目となる同イベントでは、「ミライヲヒラケ」をテーマに掲げ、実践的なマーケティング思考を身に付けブランディングや集客力を強化するための「マネジメントセミナー」と、斬新なデザインとアイデアが際立ち、美容師としての感性が研ぎ澄まされる革新的な「ヘアショー」の二部構成で実施した。

マネジメントセミナーでは、美容師の集客やブランディングにとって必要不可欠なマーケティング思考と、SNSへの具体的な応用方法を、リアルな成功体験を持つ専門家である株式会社FinTの大槻祐依代表取締役、株式会社NEXTのCMOであるKUMA氏が美容師としてさらに明るい未来を実現するためのヒントを伝えた。

「CREATION of EXPRESSION〝表現の創造〟」をテーマに設定したヘアショーでは、〝既成概念を打ち破る革新的なアイデアと、創造力で新たな可能性を探求する〟をコンセプトに、Beleza、NORA、PELE、une/HOUNE、ZELEの5サロンが斬新でエキサイティングなヘアショーを行った。

月刊『国際商業』2024年09月号掲載