ディーエイチシー(DHC)は、東京・港区の「ミタマチテラス」に新オフィスを開設し、2月6日にメディア向け見学会を開催した。これまで本社および芝浦などに分散していた3拠点を統合するもので、2月17日から本格的に稼働している。

新オフィスは「第二創業を象徴する拠点」と位置づけられている。コンセプトは「オープンコミュニケーション、オープンマインド、オープンスペース」だ。部門や役職の垣根を越え、社員同士が近い距離で対話できる環境づくりを重視した。レイアウト設計は社員によるワーキンググループが中心となり、約1年半をかけて検討。椅子の選定に至るまで投票を実施するなど、参加型でプロジェクトを進めたという。

第二創業は2023年4月の新経営体制発足以降の取り組みだ。自主自律の組織風土を掲げ、社員総会「One Dropサミット」や社内表彰制度など、社員主体の施策を拡充。月1回開催する対話の場も設け、組織の一体感醸成を図ってきた。パーパスに掲げる「しあわせを、ふつうに。」の実現に向け、企業文化の再構築を進めている。

事業面では、通販、直営店、流通営業、海外の4事業を柱に展開。通販会員は1600万人超、直営店は全国94店舗、ドラッグストアなど約2万5000店で商品を取り扱うなど、強固なチャネル基盤を持つ。海外は上海、台湾、米国に拠点を構え、インバウンド需要を追い風に拡大を図り、30年までに海外売上比率30%を目標に掲げている。

25年は速報値で売上高996億円と増収増益を見込む。26年は売上高1000億円超を視野に入れ、前年から約10%増の成長を目指す方針だ。商品力強化にも拍車をかける。研究員数は23年比で倍増し、25年は化粧品25品、健康食品17品を刷新・投入。26年はその約2倍規模の新商品を計画する。さらに研究開発組織を統合し、「未来創研プロジェクト」を始動。化粧品と健康食品の知見を融合させ、美と健康をテーマに、ウェルビーイングな価値創出を加速させる。

オフィス見学会の後は、経営層とのメディア懇談会を実施。宮﨑緑社長をはじめ、髙谷成夫会長CEO、小髙弘行副社長、海外現地法人統括ユニットの伊藤有子ユニットマネージャー/次長が参加し、各々の立場から次なる成長について熱く語った。

宮﨑社長は「変えるべきところは変え、DHCらしさは守る」と強調する。新オフィスから生まれる対話と挑戦が、次代の成長の原動力となることは間違いない。

月刊『国際商業』2026年04月号掲載