花王は2026年1月20日、グローバルメイクブランド「KATE」の新製品発表会を開催し、新耐久アイメイクライン「号泣の涙神」を発表した。泣く、こする、皮脂が出るといった自分では制御できない無意識行動に着目し、過酷な環境下でもにじみにくく落ちにくい処方設計を実現した点が特徴である。
花王は現在、「グローバル・シャープトップ」事業構築に向け、「KATE」を化粧品事業のグローバル成長を担う6ブランドの一つに位置づけ、戦略的な投資を行っている。影と光を操り立体感を生み出す〝KATE流・陰影メイク〟は国内メイク市場でナンバーワンの地位を維持しており、特に口紅やアイメイク分野で存在感を高めてきた。
25年10月には、アジア強化の一環としてベースメイクの新ライン「月夜の海月(くらげ)」を投入したが、今回の「号泣の涙神」は、アイメイクに強みを持つKATEの原点回帰ともいえる一手である。
KATEが今回着目したのは、「目こすり」「汗や皮脂」「あくびなどによる涙」といった無意識行動と、アイメイク崩れの関係性である。マスカラのにじみは、まばたきなどの動作により、下まぶたの皮脂やベースメイクの油分がまつ毛に移行し、マスカラ被膜が溶解することで発生することが分かった。そこで同社は、にじみの原因そのものを遮断する発想から、KATE史上最強レベルの被膜・塗膜技術を開発した。
「ケイト ナミダノタテマスカラ」は、耐久防壁成分(皮膜形成剤)を配合し、まつ毛に密着。糸を引くように伸び、ねばり強く壊れにくい被膜を形成することで、皮脂や涙によるにじみを防ぐ。泣いても、こすっても、美しい仕上がりを一日中キープする設計である。併せて、こすらずに落とせるウォータープルーフマスカラリムーバー「ケイト ルイシンノイチゲキリムーバー」も投入し、耐久性と落としやすさの両立を図った。
一方、「ケイト ナミダノツルギライナー」は、2種の皮膜形成剤を組み合わせた「耐久シンクロ成分」を配合。硬さと伸縮性を兼ね備えた塗膜を形成する耐久リキッド設計を採用した。微細なポリマーによる超密着ラスティングポリマーが肌の凹凸に入り込み、目もとの激しい動きにも追随。描いたラインを崩さず維持する。
「号泣の涙神」の発売日は26年3月21日。アジア各国にも順次展開していく予定で、特に台湾、香港、タイを中心にプロモーションを行う。日本発の陰影メイクと高耐久設計を武器に、アジア市場での存在感をさらに高める構えだ。好調な口紅カテゴリーに続き、アイメイク領域での提案力を強化することで、KATEはグローバルメイクブランドとしての成長を加速させていく。★
月刊『国際商業』2026年03月号掲載

























