ユニ・チャームの2025年12月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比3.9%減の6942億2500万円、コア営業利益16.4%減の866億4900万円、税引前四半期利益7.2%減の934億8800万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益2.0%増の607億1600万円と減収減益となった。

海外においては、出生数の減少や経済の不確実性により、消費者の生活防衛意識が高まったことにより、ベビーケア関連商品の一部でダウントレード傾向が強まったのに加え、新興eコマース市場への競合参入によって価格競争が激化し、収益性が圧迫された。さらに、中国市場では風評被害の影響を受け、販売機会が減少。その結果、アジア地域を中心に売上・利益ともに前年同期を下回った。その他の地域では、中東や北米などで需要が堅調に推移し、好調を維持。国内においても、生活必需品としての需要に加え、豊富な商品ラインアップで消費者ニーズに応えた。

セグメント別の業績では、パーソナルケアは売上高5.5%減の5707億7700万円、セグメント利益19.3%減の664億3700万円。ペットケアは、売上高4.9%増の1131億2100万円、セグメント利益3.9%減の193億1000万円。その他では、主に不織布・吸収体の加工・成形技術を活かした業務用商品分野において産業用資材を中心に販売を進めた結果、売上高2.1%増の103億2700万円、セグメント利益22.3%減の9億200万円となった。

25年12月期通期業績は、売上高1.5%減の9740億円、コア営業利益13.3%減の1200億円、税引前当期利益5.6%減の1270億円、親会社の所有者に帰属する当期利益4.0%増の851億円と前回予想を据え置いた。