I-neの2025年12月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比9.8%増の343億6500万円、営業利益25.4%減の22億700万円、経常利益28.4%減の21億1100万円、親会社株主に帰属する四半期利益29.8%減の11億500万円と、売り上げはスキンケア他カテゴリーの大幅な伸長やECの売り上げ拡大もあり1ケタ台後半の伸びとなったが、利益は24年に実施した大型M&A、2件の償却費を計上したことで大幅な減益となった。

セグメント別に見ると、国内事業では、BOTANISTブランドにおいては、25年8月に新ライン「BOTANIST SANTAL(サンタル)」からシャンプー・トリートメント・ヘアオイルを発売。各ECサイトでの売り上げランキングにて合計10冠を獲得するなど、発売後好調に推移し、同ブランドの売り上げ伸長に寄与した。ナイトケアビューティーブランドYOLUは、25年7月に、スキンケアライン「YOLU SKIN」から「オーバーナイトセラム」と「オーバーナイトクリーム」を発売。ECサイトでの先行発売分では完売を記録し、わずか2週間で様々なECサイトでの複数の売り上げランキングにおいて累計4冠を獲得するなど、発売後、多くのお客から好評され、売上高の伸長に寄与した。これらの結果、事業全体の売上高は10.6%増の335億7300万円、営業利益は16.0%減の46億500万円となった。

海外事業では、24年12月に決定した艾恩伊(上海)化粧品有限公司の解散および清算により、中国領域の売り上げが減少となった。一方で営業利益は赤字幅は縮小。売上高17.2%減の7億9200万円、営業利益は前年同期の6億300万円から1億6900万円と改善した。

25年12月期通期業績は、売上高15.5%増の520億円、EBITDAは30.1%増の67億6000万円、営業利益11.1%増の50億4000万円、経常利益9.4%増の50億円、親会社株主に帰属する当期純利益8.5%減の27億円と前回公表数値を据え置いた。