アイスタイルが、2025年6月期通期決算で売上高、営業利益とも過去最高を記録した。連結売上高は前年比22.6%増の687億6800万円、営業利益は同63.1%増の31億6400万円で、経常利益は92.3%増の33億1000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同91.6%増の23億2700万円と大幅な増収増益を果たした。特に成長をけん引したのが、売り上げ構成比が高くかつ大きく前年から成長したリテール事業。さらに、そのリテール事業とシナジーを発揮したマーケティング支援事業の成長が加速していることも今期の好調要因だ。

セグメント別業績を見ると、リテール事業の売上高は26.9%増の534億6300万円、営業利益は18.2%増の31億1500万円。東京・大阪に続き25年6月には名古屋に3店舗目となる旗艦店をオープン。隣接する百貨店・ジェイアール名古屋タカシマヤとの協業による地域全体の化粧品市場活性化も進み、店舗は通期累計で27%増収。また、EC事業も例年6月に開催している「@cosme SPECIAL WEEK」が好調で同28%増を記録した。ECと店舗の併用率は26%と、前年同期から4ポイント向上した。遠藤宗社長COOは説明会の中で、百貨店との協業に対する手ごたえとともに、「メディア、EC、店舗の三位一体の展開を進める中、特に店舗とECの利用しやすい環境整備によってアットコスメの世界を楽しんでいただくことに取り組み、大きな成長につながっている。これをさらに加速し、3者の連携を強めていきたい」と語った。

アットコスメ ナゴヤ


2025年6月にオープンした名古屋旗艦店は好調なスタートを切っている

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン