楽天市場でノウハウを積み自社ECを本格稼働

リアルとオンラインを融合するOMOへの挑戦。創業75年を迎えたやよい(兵庫県西宮市)は、OMO戦略で大きな成果を生み始めている。同社は、大阪・京橋を拠点に化粧品専門店「やよいコスメストア」「アルビオンドレッサー」「エシカルシー」の3店舗を展開する。2024年度(24年10月~25年9月)の売上高は前年比10%増の見込みで、5期連続の増収はほぼ確実だ。

同社の西尾勝太副社長は、やよいの経営を「数字」と「状態」の二つの軸で説明する。「数字」とは売上高だけではなく、来店率やリピート率、顧客単価、LTV(顧客生涯価値)といった売り上げを構成する定量的な要素。一方の「状態」は、数値では測りきれない組織の健全さを指す。例えば、繁忙期に無理なく店頭を回せる体制が整っているか、経営理念やスローガンが現場に浸透しているか、人間関係が円滑で前向きな職場風土が築かれているか、などだ。「例えるなら、数字は体力、状態は筋力です。長期的な成長のためには、体力だけでなく、筋力も鍛えなければならない。両方がそろって初めて、強さを発揮できる」と西尾副社長は強調する。

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