営業時間を工夫し省人化を実現
2025年1月期の売り上げは前期比12%増の9億2000万円。12期連続で黒字経営を続けるのが、岐阜のヒロセヤ(企業名:光広)だ。常識を疑い、事業スキームのムダだけをそぎ落とし、効率運営を追求。利益率を高めてビジネスチャンスが訪れたら、一気呵成に攻める。広瀬史貴社長は「人ではなくシステムで代替できる仕事はどんどん置き換え、人がやるべき業務に人的資本を集中する。化粧品専門店は、他業界で進む利益構造改革を早く取り入れるべきです」と警鐘を鳴らす。
飲食業の変化が分かりやすい。お客は入店して席に着くと、自分のスマホでQRコードを読み込み、注文。食事が終わると、セルフレジで決済する。入店から退店まで人を介さないオペレーションは、人的資本を高める効率的なビジネスモデルだ。アパレルのユニクロの店舗は、お客が自由に店内を回遊し、レジにカゴを置くだけで計算から決済まで完結する。商品について質問があるときだけ、店員に声を掛ければいい。「効率的な事業スキームを構築することで、化粧品専門店の強みである丁寧な接客で顧客ニーズに寄り添うカウンセリング販売を絶対に守り続けるべきです」と広瀬社長は強調する。
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