ECを強化する二つの理由

新潟に2店、長岡に3店の化粧品専門店を持つコスメティック美勝堂が2025年から2年間で14ブランドの直営EC立ち上げを計画している。すでにジルスチュアート、シンピュルテ、オルビスは開設済みで、今後は専門店らしいブランド群が順次オープンする。同社は独自開発した全店共通の電子台帳をフル活用したロイヤルカスタマーづくりに定評がある。それなのにリアル売り場ではなくEC強化に動くのには、二つの理由がある。

一つは冬期の購買行動の変化が業績に大きなインパクトを与えるようになったことだ。長岡の冬は気温が低く、北西の季節風が強く吹いて雪が降る。年間降水量の50%は冬期に降り、その多くが降雪によるもの。雪が積もれば、消費者は外出が億劫になり、化粧品もECで買うようになる。一度、ECに慣れると、リアル店舗に足を運ぶ動機が薄れる。これは化粧品専門店にとって最悪のパターンだ。

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