マルホは2025年5月21日、「iniks皮膚科スキンケアセミナー」および「iniks商品ブランド紹介セミナー」をオンラインで開催した。前半のスキンケアセミナーには、近畿大学病院皮膚科美容皮膚科レーザーチームの山本晴代リーダーと、林皮膚科クリニックの林宏明院長が登壇し、「敏感肌ケアの最前線治療をサポートするスキンケア方法」をテーマに肌トラブルの専門家としての意見を述べた。

具体的には、これから夏場に向けてよく見る顔面の皮膚疾患について「ニキビや酒さ(しゅさ)が悪化する傾向が強い」と山本リーダーは説明。夏は皮脂量の増加や紫外線の影響で毛穴が詰まりやすいため、ニキビができやすくなる傾向がある。酒さも紫外線が悪化因子となるので、紫外線が強くなる夏場に病態が悪化するケースが増える。山本リーダーはこうした点を指摘した上で、「皮膚疾患を持つ人の肌は敏感肌の可能性が高い。皮膚のバリア機能が低下し、物理的・科学的な刺激に弱い状態にあります」と続けた。

一方の林院長は、判別が難しい酒さとざ瘡(ざそう)について、次のような解説を加えた。

「酒さは『赤ら顔』とも呼ばれ、鼻や頬、おでこなどに赤みの症状が出る病気です。皮膚の症状に加え、火照りや疲弊感なども見られます。30代から50代に発症しやすく、男性よりも女性に多い傾向があります。50代になると、更年期症状によるホットフラッシュなどが混在している場合もあるため、さまざまな要因を考慮する必要が出てきます。顔中身が気になるときこそ、自己診断をせず専門医にご相談ください」(林院長)

またスクラブを使った過度な洗顔や、誤ったスキンケアの事例を示したほか、魅力的なSNS広告が横行し、美容医療へのハードルが下がってきているが、正確な診断がされないまま個人の判断で最初からレーザーの予約をする人がいることに両氏は警鐘を鳴らし、「肌の状態に悩みがある場合は、まず皮膚科専門医を受診し、原因を特定した上で適切な対処をすることが、なりたい肌への近道です」(山本リーダー)と結論づけた。

後半の商品紹介セミナーでは、iniksのアクネケアライン「ACモイスト」の4商品および「リキッドファンデーション」について、同ブランドを展開するマルホ セルフケア事業部の山科友紀氏が紹介した。

◆角栓毛穴ケア商品

(A)iniks ACモイスト ウォッシュ パウダー(0.5グラム/包×30包・2970円)

毛穴をふさぐ角栓をW酵素の力で取り除き、毛穴の目立たないつるんとした肌へ導く。肌をこすらずに落とせるふんわり泡の酵素洗顔パウダー。

(B)iniks ACモイストCコンディショナー(医薬部外品、90ミリリットル・3960円)

4種のビタミンCを配合。毛穴つまりにアプローチし、ざらつきのないすべすべ肌へ。抗炎症作用でニキビを防ぐ1本4役のオールインワン。

◆保湿ケア商品

(C)iniks ACモイスト クリア ローション(医薬部外品、120ミリリットル・4070円)

ニキビと乾燥を防ぎ、乱れやすい角層バリアをサポート。ニキビを繰り返す肌に必要なうるおいを補い、キメの整った健やかな肌へ導く化粧水。

(D)iniks ACモイスト クリア ミルク(医薬部外品、80ミリリットル・4400円)

ニキビと乾燥を防ぎ、乱れやすい角層バリアをサポート。ごわついた角層を柔らかくほぐし、水分・油分バランスが保たれたなめらかな肌に整える乳液。

このうち (A)と(B)に共通する特徴として「ゴリグルタミン酸」を配合したことにより、角層バリアをサポートしながら肌本来のうるおいを守る点を山科氏は挙げた。

また(C)と(D)の特徴として、ビタミンC・E複合体を配合している点、ニキビ予防の有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」または「グリチルレチン酸ステアリル」を配合したことにより、抗炎症作用でニキビを防ぎ、健やかな肌を保つ点などを挙げた。

さらに4商品すべてに共通する特徴として、①摩擦レスな使用感②感肌に配慮した寄り添い設計③低刺激処方④無香料・無着色・アルコールフリー⑤ノンコメドジェニックテスト済み⑥ビンタン肌の方によるパッチテスト済み⑦アレルギーテスト済み⑧スティンギングテスト済み、の八つを伝えた。

山科氏は最後に、敏感肌のためのファンデーション「iniksリキッドファンデーション」について「女性も男性も区別なく、敏感肌で、肌の赤身にお悩みの方に優しく寄り添いながら、しっかりとしたカバー力と自然な仕上がりで応える商品です」と述べてセミナーを締めくくった。