コーセーは5月16日に「雪肌精 BLUE」「プレディア BLUE」を発売し、ナチュラル・クリーンビューティ市場を取り込むBLUE戦略が本格始動した。それに先立ち4月24日に有楽町マルイ(東京都千代田区)に国内1号店の直営店をオープンした。両ブランドは自然の恵みに感謝し地球に恵みを恩返しするという美しい循環につなげるため共通のクリーンポリシーを掲げて開発したもの。人にも地球にもやさしく寄り添う商品をそろえ、市場拡大とシェア獲得に先手を打つ構えだ。
「雪肌精 BLUE」を一言で表すと「Breath in balance(向き合い、調う)」である。東洋発想の「めぐり巡る美の循環」に着目し、高麗人参をはじめとした和漢植物の恵みを贅沢に配合。自分を調え、慈しむことが内面の余白を生み、すこやかな毎日、美しい地球を作り出すことを伝え、もっと自分を好きでいられるように、そして自分らしく生き生きとするライフスタイルの実現をサポートする。
一方、「プレディア BLUE」のフィロソフィーは「Flow finds me.(波が私となる。)」で、さまざまな感情を切り替えることや、楽しむことから始まる新たなビューティを提案。さまざまな海の姿を楽しむように、自分のどんな波も生き生きと乗りこなした先にある新たな自分との出会いを促す。どんな自分も受け入れ楽しむことから新たな美しさが始まると考え、自身が持つスイッチの切り替えを楽しむ2種の香りとアイテムを展開する。
国内最初の直営店の店舗デザインも「地球の恵み」「自らの美の発見」「洗練された日本的要素」をコンセプトに掲げている。什器や柱には沖縄の海から採取した風化造礁サンゴを主原料にした左官材を活用。自然の土や鉱物から作った天然無機顔料で着色するなど、随所に天然素材を用いている。
同店には使用済み容器を回収するボックスを設置。さらにカウンセリングアプリ雪肌精 BLUE「Find Balance」も導入。三つの巡りに着目する雪肌精 BLUEは体質に合わせたカウンセリングにより、肌、カラダ、心すべてをサポート。どんな日でも揺るがない、しなやかな美の循環に導くという。SDGsへの意識が強い生活者が納得する商品やサービスを提供している。
コーセーは4月24日に内覧会を開催。戦略ブランド事業部クリーンブランド事業室販売企画課一課の柳原沙織マーケティングプランナーは「二つのブランドのシナジーを引き出し、ナチュラル・クリーンビューティ市場を開拓する」と意気込みを語った。★
月刊『国際商業』2025年07月号掲載