日本政府観光局(JNTO)は2025年2月19日、最新の訪日外客数の推計値を発表した。
それによると、2025年1月の訪日外客数は前年同月比40.6%増の378万1200人となった。過去最高だった24年12月の348万9800人を大きく上回り、過去最高を記録。単月として初めて370万人を突破した。
24年は2月だった旧正月(春節)が今年は1月となり、アジアの多くの市場で旧正月に合わせた旅行需要の高まりが見られたほか、ウィンタースポーツ需要などにより豪州や米国を中心に、前年同月に比べ一層の旅行者数の増加があったことなどが、今月の押し上げ要因となった。
23市場のうち韓国、台湾、豪州の3市場で単月として過去最高を更新したほか、17市場(中国、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、インド、米国、カナダ、メキシコ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、北欧地域、中東地域)で1月として過去最高を記録した。
23年3月に策定された第4次観光立国推進基本計画では、「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」の三つの柱が示されるとともに、旅行消費額や地方部宿泊数などに関する新たな政府目標が掲げられている。今後JNTOは、これらの実現に向けて市場動向を綿密に分析しながら、戦略的な訪日旅行プロモーションに取り組んでいく考えだ。