リクルートが展開する美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」は、活動の一環として、2025年2月7日に横浜ビューティー&ブライダル専門学校(神奈川県)にて「キャリア講座」を開催した。

同機関の調査(美容サロン就業実態調査<2024年> https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2024/0425_14272.html)によると、美容師の初職就業期間は1年未満が10.0%、1年以上~3年未満が26.7%と、3年以内に離職してしまう人が36.7%に達しており、早期離職率が高い。また、初職からの転職で、美容師を継続するのは55.4%にとどまり、27.9%は美容と関係のない職に就くという結果も出ている。

退職・転職理由は「給与に関して不満があった(給与が低い、収入が不安定など)」(27.8%)が最多となり、拘束時間に関する不満(休みが少ない、労働時間が長いなど)、上司(オーナーや店長など)と考え方・意見が合わなかったといった、職場環境や人間関係についての不満も上位に入っており、自分のなりたい美容師像を明確化し、それに合う就職先の探し方を学んでもらうことで早期離職を防ぐことが重要な要素となっている。

ホットペッパービューティーアカデミーは、こうした課題に向き合うため、これまでにも全国各地の美容専門学校でキャリア講座を実施してきた。2月7日のキャリア講座は、ヘアメイク科(3クラス合同)、美容科(4クラス合同)に分かれてそれぞれ開催。講師としてリクルート ホットペッパービューティーアカデミーの千葉智之アカデミー長が登壇し、学生に多くの問いかけをしながら参加型の講座を行った。

重要なのは「自分を知る」「会社を知る」「マッチング」の三つの要素だと説明。自己分析や理想像の研究、サロンについて調べる方法やどこに着目したらいいか、応募や面接で注意することなど、具体的な同社が展開する「ホットペッパービューティーワーク」の活用法なども交えながら、事前に自分に合う就職先とのマッチングを推奨した。

講座に参加した学生は「就職は初めてなので、どういうふうしたらいい自分で何を重要な要素として選ぶべきかなどのポイント何かわからなかったですが、(講座を受けて)自分ちゃんとマッチングするサロンを見つけること大切だと学ぶことできので今後きちんと生かしいきたいと思いました」「早期離職率が高い職業であるということを聞いて、自分がやりたいと思うことと、こういう人を求めてるという希望が合致したサロンで、一緒に皆さんと働けるというのが大事だと思ったので、そういうポイントを学べてよかった」とコメント。業界の課題と学生の不安をともに解決する取り組みの一つとなったようだ。