日本で香水ニーズが花開いた。男女を問わず、若年層は香水を化粧品や洋服に並ぶ重要なファッションアイテムに位置づけ、手を伸ばしている。香水業界の関係者によると、香りニーズの顕在化は緒に就いたばかりで、市場拡大は続くという。だが、この活況の裏では皮肉な結果も生まれている。一部の輸入代理店や小売業が契約打ち切りを迫られているのだ。
香水の取り扱いには、主に二つの契約形態がある。一つ目は直接契約。ディオール(LVMH)やイヴ・サンローラン(ロレアル)、ジョー マローン(エスティ ローダー)のように、ブランドを保有するメーカーが日本支社を立ち上げ、直営店展開や卸販売を行うケースだ。小売業は代理店を介さず、メーカーと直に取引する。二つ目の形態は代理店契約で、日本に販路がないメーカーや日本支社を設立できない零細企業が日本の代理店にブランド展開を委託する方法だ。著名な代理店には、ブルーベル・ジャパンや川辺、ノーズショップなどがある。
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