ミルボンは8月9日、2024年12月期第2四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比8.0%増の245億2600万円、営業利益は同2.8%増の31億7800万円、経常利益は同6.3%増の33億2400万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同3.9%増の22億8000万円となった。

国内において、売上高は前年同期比6.9%増の183億6700万円。ヘアケアのプレミアムブランド「オージュア」が堅調に推移し、化粧品ブランド「インプレア」「アイエム」の新製品が成長を牽引した。一方、海外においては、中国が消費マインド低下など市場環境の影響を受けるも、韓国におけるヘアケア・パーマ市場の活動強化による増収及び染毛剤売り上げに復調の兆しが見られたことにより、売上高は前年同期比11.4%増の61億5900万円となった。

部門別売上高では、ヘアケア用剤部門はプレミアムブランド「オージュア」の新商品「スカルプケアシリーズ プレセディア」と新製品「エルジューダ フリッズフェクサー」の2ブランドを中心に好調が続き10.1%増の146億8200万円、染毛剤部門は想定を下回り1.3%増の83億4600万円、パーマネントウェーブ用剤部門は12.0%増の7億9900万円、化粧品部門は、化粧品ブランド「インプレア」「アイエム」の新製品が成長をけん引したことにより、111.9%増の5億6600万円となった。

ミルボンの坂下秀憲社長は、第3クオーター以降の見通しについて次のように語った。

「国内の売り上げは、染毛剤においてはグレー市場の伸びは期待できるものの、ファッションカラー市場における回復の兆しはまだ見えていない。しかしヘアケアと化粧品アイブロウの新製品による好調が続き染毛剤の遅れをしっかりとカバーしていく見通しです。海外売り上げについては、中国の消費環境の回復の兆しはまだ見えていませんが、ヘアケアを中心として好調が続く韓国、米国で海外全体の成長をけん引していく見通しです」

その結果、24年12月期通期業績予想は、売上高が6.0%増の506億2000万円、営業利益が19.5%増の66億円、経常利益が17.4%増の65億6000万円、親会社株主に帰属する当期純利益が16.2%増の46億5000万円となる見通しだ。