ミルボンは5月11日、2021年12月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比14.9%増の89億8900万円、営業利益は58.4%増の16億3300万円、経常利益は79.8%増の15億200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は81.4%増の10億9100万円と増収増益だった。売上高は、マスク生活下での髪への意識の高まりを背景に代理店と協同してサロンに寄り添う活動展開した結果、増収。営業利益は、売上高増加に伴う固定費の吸収に加え、緊急事態宣言下での旅費交通費やイベント費等の活動費が大幅に減少したことで増加した。

国内市場においては、新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となった政策浸透のためのイベント関係が高い評価を受け、売上高は9.0%増の71億8200万円。一方、海外市場においては、昨年、新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げを落とした中国、韓国が大きく伸長し、売上高は46.2%増の18億700万円となった。

部門別売上高では、ヘアケア用剤部門はプレミアムブランド「オージュア」の新ラインが好調に推移、「グローバルミルボン」は米国・中国を中心とした海外の売り上げが伸長し、12.5%増の49億7500万円、染毛剤部門はファッションカラー「オルディーブ アディクシー」が引続き順調に推移し、16.7%増の34億9500万円、化粧品部門はコロナ禍においても小規模のセミナーを複数回実施する等工夫することで窓口軒数が増加、また3月発売の新製品「アイブロウ ペンシル&マスカラ」が好調な滑り出しで、107.4%増の1億4700万円となった。

21年12月期通期業績予想は、売上高が6.9%増の382億円、営業利益が0.4%増の64億2000万円、経常利益が1.4%減の57億1000万円、親会社株主に帰属する当期純利益が3.7%減の40億5000万円と期初予想を据え置く。

月刊『国際商業』2021年07月号掲載