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新商品のヒットは偶然ではない

資生堂を象徴するブランド「SHISEIDO」が国内市場で存在感を発揮している。例えば、美容液下地「エッセンス スキングロウ プライマー」(5280円)は、2024年3月1日の発売と同時に飛ぶように売れ、3カ月間の販売計画をわずか1カ月で達成する勢いだ。しかも購入者の65%は新規客で、ブランドに興味を持つ生活者は明らかに増加。資生堂ジャパンSHISEIDOグループの松村美穂ブランドマネージャーは、「ロケットスタートを切れた」と胸を張った。

美容液下地のヒットは偶然ではない。23年5月からアフターコロナが本格化しても、化粧品のインバウンド需要の回復は道半ば。しかも日本の生活者の価値観、購買行動は大きく変化している。その中でSHISEIDOは、ブランドのオリジンである日本市場における戦略を強化。「SHISEIDOは、組織を挙げて育成するグローバルブランドの一つです。海外市場でブランド価値を発揮するには、発祥の地である日本でしっかりと人気を得なければいけません。ですから、原点に立ち戻り、23年から日本のお客さまから共感を得る取り組みに力を入れているのです」(松村ブランドマネージャー)。

松村美穂資生堂ジャパンSHISEIDOグループ ブランドマネージャー

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