人生の変節点に寄り添うブランドへ

資生堂が男性化粧品市場の拡大に本腰を入れる。2021年3月21日、グローバルプレステージブランド「SHISEIDO」のメンズシリーズ「SHISEIDO MEN」を全面刷新する。スキンケアとメイクアップの合計で全9品目13品種を一挙に投入。さらに化粧意識が高まっている男性はもちろん、代理購買の女性にもアプローチする緻密なマーケティング戦略を展開することで、男性化粧品市場での存在感を一気に高める考えだ。資生堂ジャパン プレステージブランドマーケティング部SHISEIDOグループの伊藤成彦アシスタントブランドマネージャーは「『SHISEIDO MEN』に積極的な投資を行うことで、ブランドを象徴する商品を軸に新しいブランドイメージを確立していく」と意気込む。

資生堂ジャパン プレステージブランドマーケティング部 SHISEIDOグループ 伊藤成彦 アシスタントブランドマネージャー

「SHISEIDO MEN」は03年にイタリアとドイツで販売をスタート。日本には翌04年に上陸し、プレステージ男性化粧品市場を代表するブランドになった。今回のブランド全面刷新では、約20年間のビジネスで培ったノウハウを活用するとともに、令和という新しい時代を生きる男性を応援する考えだ。ブランドコンセプトは「次の一歩に、たしかな自信を。」で、ターゲットは仕事も趣味もマルチに充実させたいと考える20〜40代の男性である。資生堂が行った「男性のスキンケアと肌や眉を整える等の行為に関する意識調査」によると、メンズメイク未経験者(20〜50代男性)の約9割が「してみたい」、女性の約5割が「メンズメイクに抵抗なし」と回答。文字通り、男性化粧品市場の潮目は変わり、「SHISEIDO MEN」は成長機会を得ている。伊藤アシスタントブランドマネージャーは次のように言う。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン