ペット市場で韓流ブームが巻き起こりそうだ。国別ペットフード輸入量(日本ペットフード協会)を見ると、韓国産の商品は2021年度が前年比151.3%、22年度が同160.2%と急増中だ。全輸入量に占める割合も5.9%から9.7%に拡大。国別シェアランキングは6位から5位にアップし、さらに上位に食い込む勢いを見せている。
この背景には、韓国ペット市場の拡大がある。もともと同国には犬肉を食べる文化があるものの、昨今は下火になっている。犬肉料理を食べないのは、ペット人口の増加に伴い、犬を家族と捉える価値観が浸透したからだろう。24年1月9日、韓国の国会は犬食禁止法を可決。3年間の猶予期間を経て、全面廃止になることが決まった。ペット市場の拡大に拍車がかかるのは間違いなく、調査会社のモルドールインテリジェンスによると、市場規模は29年に18億3000万ドル(約2700億円)になる見込みである。この需要拡大を念頭に、韓国に製造拠点を設ける企業が増えているという。
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