好奇心を原動力に新しい成長戦略を描く
――2023年1月にオリックスがDHCを買収し、同年4月に元オルビスの髙谷成夫会長CEO、生え抜きの宮﨑緑社長COO、オリックスから任命された小髙弘行副社長の3人が経営を担う新体制が発足。この急激な変化をどう受け止めていますか。
宮﨑 私がDHCに入社したのは30年以上前です。創業者から「オリックスへの事業譲渡を考えている」と聞いた時、何が起きるのか、社員はどうなるのか、と動揺したのを覚えています。オリックスのデューデリジェンス（企業の経営状況や財務状況などを調査すること）は、基本合意（22年11月）の約1年前から始まり、オリックス関係者と何度も会話をしました。何もかもが初めての経験ですし、オリックスとのやり取りを社員に話すことはできない。デューデリジェンスが始まった頃は不安ばかりで、苦しい日々を過ごしました。ただ、話し合いが進むうちに、大企業の安定した経営基盤の中で、DHCの企業文化が守られ、成長への挑戦が始まることが見えてきて、徐々に安心感が生まれてきました。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。
