リベルタの2023年12月期第3四半期業績は、売上高は前年同期比10.1%増の49億6200万円、営業利益509.2%増の1億800万円、経常利益155.8%増の8900万円と大幅増収増益。親会社株主に帰属する四半期純利益は3900万円と黒字化した。
セグメント別売り上げのうち日用品・化粧品関連を見ると、トイレタリーは、洗濯槽クリーナーブランド「カビトルネード」が大手ドラッグストア流通において梅雨時期に導入した企画商品の販売を強化したことで好調に推移し、カビ対策に特化したお風呂掃除ブランド「カビダッシュ」も昨年末のプロモーション施策が奏功した結果、新規導入店舗数が増加した。また、水垢汚れのお悩み解決ブランド「ファイナルシャイン」が人気TV番組に露出したことも追い風となり、76.5%増の10億4600万円となった。
コスメ(その他)については、“目覚めてすぐキスできる”オーラルケアブランド「デンティス」が、著名人によるSNS投稿が続きブランド認知度が高まったことで特に国内最大手ドラッグストア1500店舗への販売が引き続き好調に推移し、頑固な角質粒ケアブランド「つぶぽろん」は大手ドラッグストア約1100店舗に新商品が導入されたことに加え、インバウンド需要の回復により増収。また、次世代型デオドラントブランド「クイックビューティー」は、「コスメオブザイヤー2022(LDKTheBeauty)」の受賞を受け新規導入店舗数が3000店舗以上増加したことや、既存販売店でのプロモーションを実施したことにより増収となった。これらによりコスメ(その他)は20.6%増の13億3200万円だった。
生活雑貨・オーラルケアは32.2%増の7億6500万円。22年12月期第2四半期からファミリー・サービス・エイコー社が連結対象となったため、第1四半期の売り上げが純増となった。
23年4月にフジアンドチェリー社を連結の範囲に含めたことにより、ヘルス&ビューティー家電の売り上げ9200万円が全体の業績の上乗せとなっている。
コスメ(ピーリングフットケア)については、国内においては、インバウンド需要の大きいエリアの主要ドラッグストア、主要量販店などにおいては販売好調となったものの、その他のエリアにおいては伸び悩み減収。海外においては、米国でインフレによる消費活動の回復が見られない中、WalmartやTarget、その他法人の販売数が伸び悩み減収。また、欧州では特にノルウェーにおいてSNSプロモーション施策などを積極的に実施しているものの、引き続きインフレの影響で販売が伸びず減収となり、コスメ(ピーリングフットケア)は21.8%減の6億7200万円となった。
23年12月期通期業績は、売上高4億500万円、営業利益7700万円、経常利益4900万円、親会社株主に帰属する当期純利益3100万円、それぞれ減額。売上高8.4%増の71億9400万円、営業利益56.5%増の2億6100万円、経常利益25.0%増の2億5000万円、親会社株主に帰属する当期純利益46.1%増の1億6700万円へと下方修正した。売上高の主な修正理由は、海外販路(特に米国)において、コスメ(ピーリングフットケア)ジャンルがインフレによる嗜好品消費の低迷が続き年内における回復の見込みが弱いこと、また国内販路においてはコスメ(その他)ジャンルの「デンティス」対象商品の自主回収にかかる費用および商品入れ替えのタイムラグによる一時的な店頭欠品が生じたことなど。これに伴い利益も各段階で減額している。