溝呂木健一(みぞろぎ・けんいち)

化粧品会社にて販売会社、海外駐在、商品開発担当、ブランドマネージャー、部門長を歴任。退社後は平成国際大学にて教授、学部長、副学長を歴任。専門科目はマーケティング論、企業論、経営学。現在は同大学名誉教授、経営コンサルタント、日本語教師。著書に『会社員から大学教授になった父が』(風詠社)、『日本の心がマーケティングを超える』(共著・税務経理協会)。

人は生きるための衣食住を得られるようになり、命の限界が見えて、短さを認識した。短い命なら〝楽に〟〝楽しく〟と考えるようになった。〝楽に〟のためのモノはあふれ、成熟市場ができあがった。そして〝楽しく〟が求められるようになった。

成熟市場での顧客の選択にかなうか否かは、提供価値の微妙な差で結果が大きな差となっている場合がある。その微妙な差を生んでいるのは商品とともに付加される価値構成要素であり、流通業・販売会社や小売店(以降「流通」)の担う部分との合算になる。ここではメーカー資本の販売会社も販売現場という観点から流通としてみることにする。

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