溝呂木健一(みぞろぎ・けんいち)

化粧品会社にて販売会社、海外駐在、商品開発担当、ブランドマネージャー、部門長を歴任。退社後は平成国際大学にて教授、学部長、副学長を歴任。

専門科目はマーケティング論、企業論、経営学。現在は同大学名誉教授、経営コンサルタント、日本語教師。著書に『会社員から大学教授になった父が』(風詠社)、『日本の心がマーケティングを超える』(共著・税務経理協会)。

創業者マインドが脈々と

もう、遠い昔だが、マーケティングの勉強会の仲間7、8人で会食をした。夕方の5時ごろから飲み始めたが、6時ごろになって雪が降り始めた。雪は激しくなり一向に小降りになる気配がなかった。電車が止まることも心配になり、早めに切り上げようということになった。店の外で別れを告げて、それぞれの方向に向かった。

地下鉄の入り口がすぐ近くにあり、皆、雪を避けて地下に降り始めた。その時の仲間にモスフードサービス(以降「モスバーガー」)の営業部長がいた。その営業部長だけが「私はフランチャイズ店が近くにあるので、ここまで来て寄らないわけにはいかない」と言って、既に革靴が埋まるまで降り積もった雪の夜道の中に消えていった。その営業部長は後に社長になった櫻田厚だ(6月現在、会長、モスアカデミーの名誉校長)。

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