「LAVENDER RING」を覚えているだろうか。資生堂、電通の社員有志、NPO法人キャンサーネットジャパンが2017年に立ち上げた、がんサバイバー、いわゆるがんの診断を受けた後を生きる人々を応援するプロジェクトだ。
コンセプトは「すべてのがんサバイバーを、笑顔にする」。取り組みの一つとして、がんサバイバーにヘアメイクを施し、自分らしく生きる姿を撮影。自身が大切にするメッセージを記したポスターをつくるリアルイベントを行っていたが、コロナで中断を余儀なくされた。満を持して23年8月5日に資生堂汐留オフィスで開催。東京で行うのは、じつに4年ぶりであった。
プロジェクトの発起人は、電通の月村寛之さん。部下の御園生泰明さんががんを患ったとき、一緒に働き続けられるよう、仲間たちと一緒にサポートしたという。往々にして、がんサバイバーになると、会社から退職や部署異動を勧められることが少なくない。「がんはすぐ死ぬ怖い病気、このイメージを変えたい」と思った月村さんは、がんを患っても、いきいきと過ごす人々の姿を伝えるために、メイク&撮影のアイデアをひらめく。そして資生堂に声をかけ、冒頭のリアルイベントが始まった。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。