リポソームのサンプル活用でホテルから免税売り場に誘導

コーセーの事業会社コーセートラベルリテール(KTR)を軸にグローバル視点の顧客づくりが進んでいる。2020年設立のKTRは、コーセーのトラベルリテール事業部門とアメニティ事業を担うグループ会社を統合した会社。狙いは、外国人が滞在するホテルとTR売り場の連動にあったが、統合直後にコロナ禍に突入。それでも22年10月から訪日客が戻り始めると、KTRの業績は急増。特に中国本土からの航空便だけではなく、東南アジア、欧州、米国など、世界中の航空会社が乗り入れる羽田空港、成田空港の売り上げは絶好調となった。KTR企画管理部の木瀧寛人部長は「中国の団体客がまだ戻っていない状況でも、売上高はコンスタントに回復している」と手ごたえを語る。

コーセーがTR向けに展開しているブランドは、コスメデコルテ、雪肌精、ジルスチュアート ビューティ、アディクションの四つ。現状、コスメデコルテと雪肌精のスキンケアブランドの売り上げが好調に推移している。中でも、「コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラム」(以下リポソーム)は売り上げを大きくけん引するリーディングアイテムだ。

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