根強い人気はCPBとSHISEIDO

揺るぎないブランド力で資生堂はインバウンド需要を取り込んでいる。中国を除く国とエリアに加え、中国でも5年マルチビザを取得している富裕層などの外国人観光客数はコロナ前の水準に戻ってきた。それと併行して資生堂のインバウンドの売り上げも右肩上がりで伸長しており、2019年比で約5割までに回復している。



CPBとSHISEIDOを中心にインバウンドの売り上げは19年比で約5割までに回復している

売れ行きが好調なのは富裕層が好むプレステージブランドのクレ・ド・ポー ボーテ(CPB)とSHISEIDOである。CPBは、最高峰シリーズ「シナクティフ」の美容液「イドラタンジュール n」(2万4000円)、ブランドを象徴する美容液「ル・セラム」(50ミリリットル・2万7500円)が売れている。直近では、化粧下地の「ヴォワールコクレチュールn」(7150円)がダントツで人気。メイクアップについても、メイクを楽しみたいという需要が高まっており、店頭カウンターでは、訪日客がたくさんの色を比較しながら購入しているという。実績を見てもポイントメイクの伸長率が他のカテゴリーよりも高く、特に口紅が人気だ。一方、SHISEIDOは、美容液の「アルティミューン パワライジング コンセントレート Ⅲ」(50ミリリットル・1万3200円)と最高峰シリーズ「フューチャーソリューションLX」が飛ぶように売れているという。

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