ロート製薬は、新事業として、お客自身で機能性化粧品を正しく適切に使うコスメティックリテラシーの向上を目的に、医療機関で行われる「問診を経た使い方指導」の考え方をベースとした販売システム「ロートメディカルケアメソッド」を開発した。また5月11日には、このプログラムを採用した新ブランド「ダーマセプトRX」をロート通販にて発売する。「効果が高いものを、安心安全な状態でお客さまにしっかり届けたい」との長年変わらないモノづくりの信念から生まれた、サービスと商品を強化する新事業だ。

同社は1899年、胃腸薬「胃活」を発売し、創業。1975年メンソレータムブランドにおける皮膚用薬販売開始以降、現在では「オバジ」、「肌ラボ」、「メラノCC」等、製薬会社だからこその成分や機能性にこだわり、研究開発を重ねながら商品を販売してきた。現在では同社のスキンケア事業は売り上げの約6割を占めている。さらに2005年からは医療機関専用のスキンケアブランド「DRX(ディーアールエックス)」にて、皮膚科医と共に効果や安全性に対する管理を行いながら、患者の美と健康をサポートしている。

近年、お客の美容に対する意識の高まりもあり、効果のある成分や皮膚への変化を求めるお客も増加している。医療機関専売の化粧品も身近になり、より一層効くものを手軽に入手できるようになった一方で、各成分の特長やリスクを正しく理解せずに使用し、肌トラブルなどを引き起こすリスクもあるという。

今回同社は、これまでの機能性成分の研究開発や皮膚科医との協業で培った知見を生かし、効果感を求めるお客に、正しく、適切に使ってもらえる提案を通じて、一人一人のコスメティックリテラシー向上を目指していく。

「ロートメディカルケアメソッド」は、医療機関で行われる「問診→使い方指導」の考え方をベースに、日本美容皮膚研究会監修のもとで構築した、同社独自のシステムだ。

効果のある製品だからこそ、適切に使ってもらうために工夫し、購入前のセルフチェックシートの実施とユーステストも推奨。さらに成分の特性や肌サイクルに基づき、肌を休ませる期間(インターバル)を設け、保湿やUVアイテムの使用のステップも推奨している。

セルフチェック以外にも、特別研修を受けた専任カウンセラーが使用をサポート。「ダーマセプトRX専用ご相談ダイヤル」にて、お客の疑問に答える体制を整えている。

また、お客のコスメティックリテラシー向上のために美肌づくりや成分に関する正しい知識を届けるため、​使用上の注意や使用フローを詳しく掲載した冊子も準備。

「ロートメディカルケアメソッド」の独自プログラムの元、美容皮膚科専用のブランド「DRX」での販売を通じた知見を生かし、「アゼライン酸」、「ハイドロキノン」等の成分を配合した商品を発売する予定だ。