ファンケルは4月3日から順次、全直営店舗に設置されているメイクの専用什器を、植物由来の生分解性プラスチック「PLA(ポリ乳酸)」を100%使用した環境配慮型什器に変更する。これにより、温室効果ガスの排出量削減に貢献する。

「PLA(ポリ乳酸)」は、トウモロコシなどに含まれるデンプンを原料とした植物由来の生分解性プラスチック。焼却しても大気中の二酸化炭素を増加させないカーボンニュートラルのため、従来のメイク什器に使用していた化石燃料由来のプラスチックよりも環境負荷が低くなる。さらに、一定の環境下では、微生物により水と二酸化炭素に分解する生分解性を持っているので、マイクロプラスチック化されても自然環境の中で生分解し、環境汚染の低減も期待ができる。

同社では、2018年に「ファンケルグループ サステナブル宣言」を掲げ、現在と未来に生きる人々の笑顔と持続可能な社会を目指すために、「環境」「健やかな暮らし」「地域社会と従業員」を重点テーマにSDGsの貢献に取り組んでいる。

昨年には、全直営店舗において、主原料が紙パウダーの「MAPKA ®」を使用した環境配慮型什器を採用。温室効果ガスの排出量を従来と比べて約30%の削減に貢献している。さらに、4月1日から化粧品業界初のサーキュラーエコノミー(循環型経済)モデルによる紙袋を採用する。

また、一部の店舗では、段ボールを使用した什器の採用や、店舗スタッフの制服は、デザインの切り替え時にリサイクルを行い、資源として活用している。今後も環境に配慮した店舗づくりを目指していく。