ユニ・チャームは、2022年4月より江崎グリコと協働で、企業向け両親学級 「みんなの育休研修」を実施しており、現在までに36企業、774人が受講している。このたび、「みんなの育休研修」を受講した人、まだ受講していない人、双方の男性を対象に、育児への参加意欲やパートナーとのコミュニケーションに関する意欲の変化についてアンケート調査を実施した。

その結果、研修中に栄養士の指導を受けながら、おむつ交換、ミルク作りを実践したことで、その意欲が有意に高まった。また、育休取得の意義や育休中の過ごし方に関する研修を受講したことで、パートナーとのコミュニケーションに対する意欲が有意に高まった。

<調査概要>
調査対象者 パートナーが第1子を妊娠中の男性
回答人数 85名(みんなの育休研修受講群34名、みんなの育休研修受講していない群51名)
調査期間
事前調査 2022年12月 8日~2022年12月13日
みんなの育休研修実施日 2022年12月17日
事後調査 2022年12月21日~2022年12月27日
調査方法 インターネット調査
分析方法 事前アンケート得点を共変量、事後アンケート得点を従属変数として、共分散分析を実施

<結果の詳細>

(1)有意差が見られた項目
・赤ちゃんのおむつを交換する(p = .005)**
・赤ちゃんの衣服を替える(p = .032)*
・赤ちゃんのミルクを作る(p = .037)*
・赤ちゃんのミルクを飲ませる(p = .046)*

(2)有意差が見られた項目
・子育てについてパートナーと話し合う(p = .049)*
・子育ての心配をパートナーから聞く(p = .031)*

今回の検証結果から、「みんなの育休研修」を受講することで、育児に対する参加意欲やパートナーとのコミュニケーションに対する意欲が高まる可能性が示唆された。今後も引き続き、企業や自治体に対して「みんなの育休研修」を実施することで、男性の育児休業の取得促進や男性育児の質的な向上に貢献していく。