社長と社員の対話で組織が変わり始めた
マンダム4代目社長の船出は、厳しいものだった。西村(健)体制の発足は2021年4月1日。コロナ禍の影響が色濃く、化粧品需要は女性、男性ともにどん底だった。マンダムは、22年3月期決算で減収減益、営業損失を計上。新社長は巻き返し策に取り組み、今期の第2四半期は連結で11.4%の増収で着地。営業利益、経常利益ともに黒字転換となった。22年12月14日、大阪本社で開いた記者懇談会において、西村健社長は次のように攻めの姿勢を示した。
「日本では、中高年層の増加に合わせてお役立ちの提案を変えるとともに、若い男性のメイク意識が高まっており、先行してアプローチを行いたい。一方、海外は、8月末から9月頭にかけてインドネシア、マレーシア、シンガポールを訪問したが、驚くほどホテルの利用者が多く、生活者の消費意欲も旺盛。日本市場よりも復活は早そうです。ここ数年のうちに、海外売上高比率は50%を超えるかもしれない。売上規模の成長を考えると、アジアの成長を取り込まなければいけない」
記者懇談会は質疑応答がメイン。社員との対話を重視する西村社長らしいプログラムだ
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