ライオンは、「舌清掃することで味覚(塩味の知覚)感度が高まる」という研究成果に着目し、同社事業所において「食事(減塩)とオーラルケア」という新たな切り口で、健康セミナーと製品配付を実施。セミナー開催前後で、オーラルケアおよび健康への意識・行動変容が起こるかを検証した結果、舌クリーナーの使用率が実施前の20%から60%まで拡大し、減塩に関する意識も高まった。

健康的な食事との関係を切り口にオーラルケアの重要性を伝えることで、これまでオーラルケアにあまり興味を持っていなかった人にも新たなオーラルケア習慣を始めるきっかけを提供できる可能性が示唆されたと考えられる

<社内健康セミナー概要>
対象者:同社小田原工場従業員 241名(10 ~60 代男女)
内 容:①保健師・歯科衛生士によるセミナー(塩分の過剰摂取への注意喚起、塩分量が多い食事メニュー、舌清掃と味覚の感知の関係、舌クリーナーを使った舌みがきのポイント)を実施した後、舌ケア製品と味の素提供の減塩調味料サンプルを配付。同時に普段のオーラルケアや減塩等の意識に関するアンケートを実施。
②1ヶ月後に再度アンケート調査を実施。

■ セミナー実施結果
(1) 味覚を切り口に舌ケア意識および舌クリーナー使用率が向上
今回、参加した社員の約半数(48%)が「舌の汚れを気にするようになった」と回答した(図1)。また参加前、舌クリーナーの使用率は19%であったが、1ヶ月後には使用率が60%と約3 倍に増加した(図2)。舌清掃の重要性に関する情報を得て意識が高まった後、すぐにグッズが配付されたことで、スムーズに新しいオーラルケア行動を習慣化することができたと考えられる。

(2)「美味しく食べるための舌ケア」という新たな視点を提供
自由回答において、「舌ケアを既にしていたが、口臭予防のみで、塩味、味覚に影響があることを知らなかった」「普段より味覚が冴えた気がした」「食べ物がおいしく感じた」という声があった。健康や口臭予防のための舌ケアではなく、「美味しく食べるための舌ケア」という新たな視点を伝え、舌ケアに興味を持ってもらうことができた。

(3)減塩に関する意識も向上
「食べ物を選ぶときに塩分量を気にするようになった」「減塩調味料を購入しようと思うようになった」など、参加者において減塩に対する意識の向上も見受けられた(図3)。今回の取組で、舌ケアだけではなく、減塩への心掛けなど健康に関する意識も同時に引き上げることができたと考えられる。

同セミナーでは、口腔健康だけではなく、生活者が興味関心を持ちやすい「食事(減塩)」と組合せた内容にすることで、参加者の興味関心を高め、新たなオーラルケアの習慣化を実現することができた。同社では引き続き、ビジネスパーソンに対してオーラルケアの重要性の啓発と提案を行い、オーラルヘルスの浸透に向けた活動を続けていく。