新年あけましておめでとうございます。2023年を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年来、世界的な資源価格の高騰や円安により、家計も企業も物価上昇への対応を余儀なくされており、化粧品業界各社も工夫を凝らしながら商品の開発・製造に努めております。そのような中、当社は昨年9月20日で創業75周年を迎えました。激動の日本経済・世界情勢の中、当社が長く事業を続けることができているのは、日頃から支えてくださっているお客様、お取引先様、関係者の皆様のおかげに他なりません。厚く御礼申し上げます。

75周年を迎えた昨年、2つの大きな決断をいたしました。1つ目は、株式会社アイメイトとの事業譲渡契約締結です。アイメイトをグループに加え、生産・技術力を強化するとともに、OEMをグループ事業の柱の1つとすることで、さらなる事業領域拡大を目的としています。本件は当社初のM&Aであり、必ずや成功させてまいります。2つ目は、株式会社ちふれ化粧品と株式会社光未来の合併を決めました。

これにより、意思決定の迅速化や業務効率向上を図り、セルフ市場とカウンセリング市場を包含する、当社グループの基幹事業会社として機能してまいります。なお、2社の合併は本年3月を予定しておりますが、先んじて昨年より組織を一本化しており、既にプロモーション領域でシナジーを生み出しています。

商品面では「ちふれ」から、看板商品の「保湿シリーズ」の化粧水等を17年ぶりにリニューアルしたり、ブランド初のシワ改善美容液を発売したりするなど、シンプル処方にこだわりながらも機能性を持たせた商品を、価値に見合った「適正価格」で発売いたしました。さらに、「HIKARIMIRAI」からは2021年末に発売した「リンクルイノベーションセラム」が昨年もブランドを牽引し、サスティナブルなブランド「ドゥーオーガニック」からは7年越しの開発期間を経て「クレンジングミルク」を発売するなど、各ブランドにおいて価値ある商品の提供に努めました。

また、SDGs達成に向けた取り組みも、昨年は大きな進歩を遂げました。「埼玉県SDGsパートナー」への登録を皮切りに、飯能工場への太陽光発電システムや、お客様がお買い物を通じてポイントを貯めながらSDGsに貢献できる「エシカルマーケット」を導入いたしました。さらに、業界に先駆けて、展開する5つの化粧品ブランド全製品のカーボンフットプリント自主算定値を公表いたしました。そして、少しでも多くの方に、身近な化粧品を通じて持続可能な社会に必要なことを意識していただく機会を作りたいと思い、11月1日を「化粧品カーボンフットプリントの日」として、一般社団法人日本記念日協会に記念日登録いたしました。

今は、企業が事業を通じてどのように社会貢献に繋がっているかどうか、社会的意義が問われている時代です。当社は今後もSDGs達成に向けた取り組みを進めてまいります。

最後に、当社が支援する「ちふれASエルフェン埼玉」と「とらっくよさこい(ちふれ)」も昨年は大きな出来事を迎えました。WEリーグは既に2シーズン目に突入していますが、選手たちは日々の試合を戦うだけでなく、積極的に地域の子供たちと触れ合い、夢や希望を持つことの大切さを伝えています。

初年度のWEリーグアウォーズでは見事「2021-22 MOST IMPRESSIVE WE ACTION DAY」を受賞いたしました。また、昨年3年ぶりに開催されたよさこいでは、「原宿表参道元氣祭スーパーよさこい2022」で「とらっくよさこい(ちふれ)」がビジュアル賞を受賞いたしました。今後も、「頑張る女性」の支援を通じ、女性の真の自立や活躍推進の一助となれるよう、応援してまいります。

本年も、経営理念に掲げる「正義感と誇りをもって、うそのない事業活動を行い、心ゆたかに生きられる社会・文化の創造」に向け、役員・従業員が一丸となり、多くのチャレンジを積み重ねてまいります。本年の干支である「卯」のように、今年はグループとして大きく飛躍の年にしてまいる所存です。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

片岡方和(ちふれホールディングス代表取締役社長)