今年4月にカインズの子会社となったハンズ(旧:東急ハンズ)は、新生ハンズの新たなロゴを10月26日に公表。同日、その記者会見を実施した。
新生ハンズの新ロゴはnendoの佐藤オオキ氏が担当。創業テーマである「手の復権」のおもいをイメージしたデザインで、漢字の「手」をモチーフにしている。過去を継承しながら次の未来へとおもいを紡いでいく。
会見では高家正行会長が登壇し、今後のハンズの方向性について説明。「改めて創業時の理念の原点に立ち返るとともに、これからの時代、あるいはこれからの社会の中で新生ハンズがどのような価値を実現するべきかを考え、今回、七つの価値として言語化しました」と語り、〝新しい文化の芽が見つかる〟〝クリエイティブが始まる〟〝ホンモノにこだわる〟〝わたしらしく毎日をつくる〟〝丁寧に暮らす〟〝季節を大切にする〟〝アガル楽しさに出会う〟の七つを新生ハンズが提案する価値と位置づけたことを明らかにした。
これらの価値を伝える具体策として、店頭・デジタルの顧客接点(売場・接客・サービス)と土台となる店舗業務を軸にした「販売戦略」と、ハンズの小売りビジネスの再構築、新しい価値創造の2点を中心とする「MD戦略」の二つの戦略を柱に、デジタルを活用することでよりよい顧客体験を実現する。
今後は、今年11月上旬に新規オープン予定の名古屋松坂屋店を皮切りに新たなロゴを使用した看板を実装し、23年春に渋谷店、同年夏に新宿店など、順次看板をかけ替えていく。24年3月までには「東急」「TOKYU」の使用を終了する予定だ。★
月刊『国際商業』2023年01月号掲載