業界動向―ヘパリン類似物質市場激戦―カルテHDに健栄製薬が挑戦

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スキンケア化粧品「ル・マイルド」を引っさげ、健栄製薬が化粧品市場に参入した。ヘパリン類似物質市場のトップランナー「カルテHD」を追随、激しい戦いが繰り広げられそうだ。

健栄製薬は1946年創業の老舗医薬品メーカーで、医療機関向け、一般消費者向けそれぞれで手指消毒用アルコール、白色ワセリン、ベビーワセリンなど、皮膚の乾燥を防ぐ医薬品を製造販売している。その知見を生かし、乾燥肌治療薬（一般用医薬品）「ヒルマイルド」を2020年に発売。低刺激で使用感に優れるヘパリン類似物質を用いた医療用医薬品「ヒルドイド」の代替品として発売された「ヒルマイルド」は、初年度200万本以上の売り上げを記録した。この勢いに乗って、22年9月22日にヘパリン類似物質を配合したスキンケア化粧品「ル・マイルド」の発売に至ったのだ。