コーセーマルホファーマが展開するスキンケアライン「カルテHD」は順調に成長している。発売は2020年9月16日、商品は化粧水、乳液、クリーム、オールインワンゲルの4品。トライアル用のミニボトルも発売した。主力販路はドラッグストアで、11ホールディングス30企業、約8000店舗に売り場を設けた。発売からわずか3カ月で100万個の出荷を記録するとともに、美容系メディアで累計40部門以上のベストコスメを受賞するなど、発売直後から高い保湿効果と日常使いしやすい使用感の良さが高い支持を獲得した。

その結果、20年9月16日から21年6月30日までの売上高は計画比2倍の約23億円に到達。アイテム別売上構成比は化粧水が22%、乳液が17%、クリームが12%になっており、ラインで使用する人が多いと思われる。さらにオールインワンゲルは13%で、一定数の使用者を獲得。それでも化粧水などとのカニバリが少ない。そして化粧水と乳液のミニボトルは、それぞれ19%と17%で、想定を大幅に超える販売数になっており、敏感肌ニーズを捉え、幅広い顧客を獲得していることが窺える。例えば「購入者÷来店人数」を年代別で出した購入率では、20代が高い。流通企業は「男性の購入者が新ブランドとしては多い」と高く評価しており、「カルテHD」の勢いは本物と言っていいだろう。

高橋英育社長

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