ポーラ・オルビスグループのJurlique International Pty. Ltd.(オーストラリアサウスオーストラリア州)は、2024年までに全ての商品の容器・包材について、再生可能な素材への切り替えを目指すことを明らかにした。まずは、9月5日にアメリカとオーストラリアで発売する「RARE ROSE」シリーズの容器・包材について、最大94%を再生可能な素材に変更する。同シリーズは日本において、9月7日から発売。

ポーラ・オルビスグループでは、自社で定めたプラスチック循環方針に基づき、29 年までに化粧品プラスチック容器・包材について4R(Reduce〈使用量を削減する〉、Reuse〈繰り返し使用する〉、Replace〈他素材に置き換える〉、Recycle〈資源を循環し使用し続ける〉)に基づいた100%サステナブルな設計にするという目標を定めており、容器のリフィル化をはじめ、容器回収や再生プラスチックを使用するなどの取り組みを進めている。

その中で、ジュリークは22年3月より開始したリブランディングの第2弾として、中核シリーズの一つであるオーガニック認証自社農園で誕生したオリジナルローズ“ジュリーク”を使用した「RARE ROSE」シリーズをリニューアルし、商品に使われている容器・包材の最大94%(ポンプ、チューブ部分を除く全素材)を再生可能な素材に切り替える。容器はリサイクル可能なプラスチックボトルを、外箱はFSC認証紙を使用することで、環境負荷低減を実現する。

「RARE ROSE」シリーズ

オーガニックやエシカルという概念がまだ広く知られていなかった1985年の創業当時から、ジュリークは地球環境への負荷を軽減する取り組みを継続的に行ってきた。「バイオダイナミック無農薬有機農法を用い、原料となる植物を自ら栽培」「雨水の再利用を用いた節水」「自社農園や工場からのごみは全て再利用、リサイクル、またはエネルギーに転換」「ソーラーパネルを用いた自家発電」など、多岐に渡る取り組みを実践しており、今後もオーガニックコスメのパイオニアとして、自然と環境、女性が輝く未来につながる活動に取り組んでいく考えを示す。

ジュリークは、世界で最も美しい空気と肥沃な大地が広がると言われているオーストラリアのアデレードで85年に誕生。寒暖差の激しい過酷な気候を持つこの大地に、唯一無二の広大なオーガニック認証自社農園を所有し、土づくりから、植物の栽培、製造から品質管理まで一貫して行い「自然を贅沢に極めるこだわりの化粧品」をつくり続けている。現在、オーストラリア・免税店・中国・香港を中心に23の国と地域にて展開している。