資生堂は、世界88の国と地域で展開しているブランド「SHISEIDO」において、10月1日から、ビューティーコンサルタント(BC)のユニフォームの新たなコーディネートの選択肢として、私服を組み合わせた「My Style」を日本国内の店舗で先行導入する。今年4 月からグローバルで刷新したユニフォームに、BCの私服の自由なアレンジを取り入れる。これにより、一人一人の個性、独自性を自由に楽しく表現する機会を創出し、ブランド「SHISEIDO」らしい世界観を体現する狙いだ。

4月から導入しているユニフォームデザインは、山根敏史氏(クリエィティブ・ディレクター、メンズデザイナー OPEN YOUR EYES INC.代表)が担当。グローバルブランドであるブランド「SHISEIDO」の持つ多様性や、メイクアップのジェンダーレスな提案など独自の世界観をコンセプトとし、山根氏の得意とする生地への工夫、スタイリッシュなデザイン、丹念に形づくられた美しいシルエットにより、洗練された日本独自の「粋」が表現されている。

ジャケットの胸にはブランドのアイコンである赤い花椿のマークをあしらい、自由で生き生きと輝く姿が伝わるデザインで、BC一人一人の持つ魅力と美しさを引き立てている。

今回の「MyStyle」導入により、ブランドの洗練された世界感を保ちつつ、BCの個性と多様性を尊重し、彼らのクリエイティビティーをさらに引き出す考えだ。また、店頭を活性化することで、お客によりよいサービスを提供することを目指す。

資生堂のBC誕生のきっかけは、1934年、特別募集で選ばれた9人の「ミスシセイドウ」。美顔術、生理学、皮膚科学や、接客マナー、セールストーク、身だしなみ、礼儀作法、芸術を学んだうえで、化粧文化を伝え、お客にふさわしい化粧品を提案していきた。和装が洋装へと変わる価値観の変遷期に登場した彼女たちは、時代を先駆け女性の憧れを体現する存在でもあった。

美しくありたいと願うお客に寄り添う資生堂BCのOMOTENASHI(おもてなし)の技術・サービスは、海外にも広がり、現在では世界中で約8500人のブランド「SHISEIDO」のBCが活躍。ミスシセイドウが着用したオーダーメイドのコートに端を発したユニフォームは、時代ごとのファッションと機能性を取り入れた特徴あるデザインを継承し、いつの時代もBCの個性を輝かせる存在で在り続けている。